田中 信昭  Tanaka Nobuaki


  

2024年1月7日「新しい合唱団 第20回演奏会」にて(米山真人さんの撮影)
  










       photo:三好英輔
























        Ⓒヒダキトモコ


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    photo 齋藤亮一


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    photo 齋藤亮一


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 プロフィール


1945年旧制大阪高等学校に入学、寮生活を送る。終戦、戦災を免れた講堂で毎晩ピアノを弾いているのを聴きつけた学友達と合唱部を作り演奏活動をはじめる。また、仲間が書いた詩に歌を作曲したり、演奏したりして過ごす。
1948年大阪市東住吉中学の教師となる。音楽の授業が高じて合唱部を作り、音楽教育の大切な使命を思う。音楽を本格的に勉強せねばと思い、1951年教師をやめ、進学準備の期間 NHK大阪放送合唱団のメンバーとなる。指揮者・森本芳雄氏の死去に伴い、急遽、放送の演奏を指揮。これが指揮者デビュー。

1952年東京藝術大学声楽科入学。声楽をマルガレーテ・ネトケ・レーヴェ、指揮をクルト・ウェスに師事。
声楽家の有志とともに、大学卒業式1956年3月31日当日の夕、日本青年館にて『第1回定期演奏会』を開催し、東京混声合唱団を創立、常任指揮者に就任。
東混創立の理念は、一.楽しい音楽会をやる。二.職業合唱団として成立させる。三.日本の合唱曲を創る。

1958年5月~8月『第1回ヨーロッパ 合唱音楽祭』に招待され、渡欧。1965年、フルブライト特別研究員としてニューヨークへ1年間留学。1966年イタリア・ドイツに遊学。イタリアでは、ヴィルジーリ神父からパレストリーナ、ドイツでは、クルト・トマスの夏期学校でバッハのカンタータを学ぶ。

芸大時代にマルガレーテ・ネトケ・レーヴェ女史の薫陶を受けロマン派歌曲の伝統を徹底的に学んだことで、『言葉と音楽の一体のあり方、言葉が音楽にそのまま姿を変えていること』を知り、日本語で生活する今日の我々独自の音楽への希求の高まりが、その後の音楽活動の原点となる。今日まで、作曲家と協力して新しい日本の合唱音楽の創造に力を尽くし、東混定期などで470曲を超える現代合唱曲を初演している。
1997年桂冠指揮者の称号を贈られる。2007年ー2013年音楽監督。2007年ー2016年3月理事長。

1969年には、東京混声合唱団、東京放送合唱団、二期会合唱団、日本合唱協会の4団体で結成した『日本プロ合唱団連合』を旗揚げする。これにより、それまでなかなか実現できなかった数多くの「合唱付きオーケストラ作品」が演奏されるようになった。 また新しい合唱作品演奏の先駆的な公演が歴史に残る。
・1971年[第2回民主音楽協会 現代作曲音楽祭]『柴田南雄/花伝書』『野田暉行/死者の書』『湯浅譲二/アタランス』『高橋悠治/玉藻』-各曲初演-(12月5日東京文化会館)
・1974年[第4回定期演奏会]『間宮芳生/コンポジション第9番<変幻>-初演-』『ストラヴィンスキー/結婚』(3月28日NHKホール)
・1976年[第6回定期演奏会]『柴田南雄/念佛踊-初演-』『ニコラ・ルッチ/小ミサ曲-初演-』(2月3日東京文化会館)

日本中国文化交流協会が中国人民対外友好協会との協議に基づき派遣した1973年『訪中日本文化界代表団』(土岐善麿団長、戸板康二氏、瀬戸内晴美氏、ほか一行10人)、 1976年『日本音楽家代表団』(團伊玖磨団長、武満徹氏、松村禎三氏、小泉文夫氏、中村八大氏、ほか一行9人)の一員として訪中。

東混や他のプロ合唱団、及びアマチュア合唱団と数多くの活動を共にするなかで、従来の合唱の概念にとらわれない自由な発想の『シアトリカルピース』 と呼ばれる、動きを伴い音響空間を変化させる新しい音楽のあり方も様々に試みてきた。
『林 光/皆の指で字を書こう』〔観世栄夫:演出〕(1961年6月26日・東混定期)
『高橋悠治/青い剣の歌』(1980年6月20日・合唱連盟 虹の会)
『原嘉壽子/曾根崎心中』〔加藤直:演出〕(1987年12月8日・東混定期)
『高橋悠治/スイジャクオペラ~泥の海~』(2000年2月13日・新しいうたを創る会)
『一柳慧/ミチザネの讃岐』(2001年11月17日・新しい合唱団)
『権代敦彦/Dying Project』(2002年8月11日・創る会)
『権代敦彦/阿~A~』(2004年9月20日・新しいうたを創る会)
『一柳慧/水炎伝説』(2005年3月19日・東混定期)など。

とりわけ大きな位置を占めるのは、≪柴田南雄・シアターピース≫19作品の初演。
(注 柴田氏はシアターピース作品を19作品作曲されているが、そのうち18作品を初演。 残る1作品『人間について』は、第一部「歌垣」第二部「柴田作品のコラージュ」第三部「人間と死」で構成される作品)
豊かな知性と確固たる思想に支えられたこれらの作品は、演奏者と聴衆に音楽をすることの意味を教えてくれる。
『追分節考』(1973年11月5日・東混定期)
『萬歳流し』(1975年5月3日・法政大学アリオンコール)
『北越戯譜』〔佐藤信:演出〕(1975年11月24日・ひばり児童合唱団)
『念佛踊』〔佐藤信:演出〕(1976年2月3日・日本プロ合唱連合)
『修二會讃』(1978年4月18日・東京混声合唱団)
『宇宙について』〔佐藤信:演出〕(1979年4月28日・東京六大学混声合唱連盟)
『布瑠部由良由良』(1980年4月16日・東京混声合唱団)
『歌垣』(1983年6月23日・合唱連盟 虹の会)
『人間と死』(1985年6月2日・東京六大学混声合唱連盟)
『自然について』(1987年6月28日・関東大学合唱連盟)
『静かな森』〔佐藤信:演出〕(1990年2月20日・東京混声合唱団)
『遠野遠音』(1991年8月4日・創る会)
『合唱曲 みなまた』〔佐藤信:演出〕(1992年11月8日・第5回熊本県民文化祭「音楽の集い」演奏会) 『銀河街道』(1993年8月10日・日生劇場《児童合唱の祭典》)
『深山祖谷山』〔佐藤信:演出〕(1993年9月3日・第8回日本秘境サミット)
『石二聞ク』〔佐藤信:演出〕(1994年1月20日・東京混声合唱団〕
『三重五章』(1994年10月23日・第9回国民文化祭 みえ94)
『府中三景』〔佐藤信、恵川智美:演出〕(1995年7月30日・「府中三景」を歌う市民の会)
『人間について』(1996年10月23日・作曲家の個展'96《柴田南雄》)など。


ひばり児童合唱団、東京荒川少年少女合唱隊、多治見少年少女合唱団と長年に渡り活動を共にする。
とりわけ<ひばり児童合唱団>とは、1963年『湯山昭・小さな目』の初演を最初に、第1回(1965年)~第20回定期演奏会で
『間宮芳生・マンモスの墓』(1972年)
『三善晃・オデコのこいつ』(1972年)
『一柳慧・ヴォイスフィールド』(1974年)
『高橋悠治・自然について』(1974年)
『三善晃・おてわんみそのうた』(1975年)
『柴田南雄・北越戯譜』(1975年)
『高橋悠治・ぼくは12才』(1978年)
『矢野顕子・いも虫ごろごろ』(1979年)
『池辺晋一郎・空にかいた12の童話』(1991年)
『三善晃・ヤマガラ日記』(1991年)などを初演。
1977年のヴォルフガング・サヴァリッシュ:指揮/NHK交響楽団『シューマン・ファウスト』をはじめとするオーケストラとの共演や レコーディングなど多岐多彩な活動により、児童合唱の幅広く豊かな輝く可能性を実現してきた。

<東京荒川少年少女合唱隊>とは、1974年の定期演奏会で『間宮芳生コンポジション1番、5番(東混男声と共演)』、
78年『間宮芳生の音楽をたずねて/昔噺人買太郎兵衛、コンポジション3番、5番』、
80年『40回目の定期/間宮芳生・鳥獣戯画、三善晃・狐のうた』、
82年『松村禎三・暁の讃歌』、85年『三善晃の音楽をたずねて/狐のうた、詩篇頌詠(オルガン版)、唱歌の四季(豊中混声合唱団共演)』、
86年『間宮芳生の音楽/コンポジション5番、7番、昔噺人買太郎兵衛』、
87年『60回目の定期/松村禎三・暁の讃歌、林光・もういいかい』を共演。

<多治見少年少女合唱団>とは、1986年の東混特別公演での共演をきっかけに、1986年の定期演奏会から活動を共にし、2014年まで音楽監督も務めた。
『三善晃・朝の羽ばたき』(1990年)
『杜こなて・合唱オペラ 鳥のフィエスタ』(1991年)
『林光・はる、なつ』(1994年)
『一柳慧・まどみちおの詩による3つの歌』(1998年)
『権代敦彦・はじめに神は天と地を創造された』(2000年)
『権代敦彦・歓びと悲しみの歌/笑いと涙の歌/生命と死の歌』(2002年)
『野平一郎・ある科学者の言葉』(2004年)
『杉山洋一・たまねぎの子守唄』(2006年)
『野平一郎・進化論』(2010年)
『西村朗・合唱オペラ ふり返れば猫がいて』(2014年)を定期演奏会で初演。
シンガポール(1986年)、アメリカ・テラホート市(1993年)、世界合唱シンポジウム/シドニー(1996年)、 ワールドビション、世界少年少女合唱フェスティバル/韓国(2000年)、アジア・パシフィック・カンタート/台湾(2007年)等の海外公演を行う。

また、日生劇場主催の≪児童合唱の祭典≫では、『一柳慧・へその詩』(ひばり、荒川、東京放送児童合唱団の合同演奏/1984年)
『湯浅譲二・擬声語によるうたあそび』(ひばり、荒川、東京放送/1985年)
『林 光・もういいかい?』(ひばり、荒川、東京放送/1986年)
『南安雄・あの子が・・・』(ひばり、荒川、東京放送/1987年)
『柴田南雄・銀河街道』(ひばり、荒川、多治見/1993年)を初演している。


滋賀県立芸術劇場専属<びわ湖ホール声楽アンサンブル>とは、
2005年11月(定期公演「珠玉のルネッサンスと21世紀の日本の合唱-未来への道」)以来、
2007年10月(定期公演「言葉とうた」)、
2010年2月(定期公演+東京公演「日本語と音楽」)、
2012年1月(定期公演+東京公演「民族音楽の様々」)、
2013年6月(定期公演「合唱と室内オペラ―伝統から今日へ」)、
2015年5月(ラ・フォル・ジュルネびわ湖+東京「ヘンデル:メサイアより」)、
2015年6月(定期公演「合唱の愉しみ」)、
2016年9月(定期公演「“美しく楽しい合唱曲”の午後」+東京公演「“美しく楽しい合唱曲”の夕」)、
2017年9月(定期公演「すてきな日本の合唱曲」)、
2018年9月(びわ湖ホール開館20周年「特別ロビーコンサート」)、
2021年5月(近江の春・びわ湖クラシック音楽祭2021「生誕93年~田中信昭の至芸」)
2023年4月(77回定期公演「言葉とともに」+びわ湖の春音楽祭2023~ウイーンの風~)などを共演。
多彩なプログラムによる密度の高い時間を共にしている。
2018年より、びわ湖ホール声楽アンサンブル名誉指揮者。


これまでに150回に及ぶオーケストラ公演の合唱指揮をつとめる。
・ジャン・フルネ:指揮/NHK交響楽団/東京混声合唱団『フォーレ・レクイエム』(1963年1月29日武蔵野音楽大学ベートーヴェンホール)

・若杉弘:指揮/読売日本交響楽団/東京混声合唱団、東京放送合唱団、二期会合唱団、日本合唱協会、藤原歌劇団合唱部『ペンデレツキ・ルカ福音書による我等が主イエスキリストの受難と死』〔本邦初演〕(1968年10月22日東京文化会館)

・小澤征爾:指揮/日本フィルハーモニー交響楽団/日本プロ合唱団連合『バーンスタイン・チェスター詩篇、カディッシュ』(1970年1月16日東京文化会館)

・シュミテット=イセルシュテット:指揮/読売日本交響楽団/日本プロ合唱団連合「ベートーヴェン生誕200年記念連続演奏会」『ミサ・ソレムニス』(1970年12月8日、11日厚生年金会館)、『交響曲第9番』(12月16日日本武道館)

・岩城宏之:指揮/NHK交響楽団/日本プロ合唱団連合『黛敏郎『涅槃交響曲』(1972年3月19日東京文化会館)

・ホルスト・シュタイン:指揮/NHK交響楽団/日本プロ合唱団連合『ラヴェル・ダフニスとクロエ』(1973年2月12日東京文化会館)

・若杉弘:指揮/NHK交響楽団/日本プロ合唱団連合『高橋悠治・たまをぎ』『林光・アース』(1973年3月31日東京文化会館)

・ホットマール・スウィトナー:指揮/NHK交響楽団/日本プロ合唱団連合『ハイドン・四季』(1974年3月21日NHKホール)

・森正:指揮/名古屋フィルハーモニー交響楽団『柴田南雄・行く河の流れは絶えずして』(1975年11月7日名古屋市民会館、11月11日東京文化会館)

・ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団日本公演/日本プロ合唱団連合、東京芸術大学声楽科『ベートーヴェン・交響曲第9番』(1977年11月18日普門館)

・小澤征爾:指揮/新日本フィルハーモニー交響楽団/日本プロ合唱団連合『メシアン・三つの典礼歌』(1978年9月16日日比谷公会堂)

・クルト・マズア:指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団日本公演/東京混声合唱団『ベートーヴェン・交響曲第9番』(1979年11月22日東京文化会館)

・ヴォルフガング・サヴァリッシュ:指揮/NHK交響楽団/東京芸術大学声楽科、東京放送児童合唱団「日独交歓N響特別演奏会」『オルフ・カルミナブラーナ』(1984年4月29日NHKホール)

・尾高忠明:指揮/NHK交響楽団/東京混声合唱団、ひばり児童合唱団、東京放送児童合唱団、東京荒川少年少女合唱隊『三善晃・レクイエム、詩篇、響文』(1985年7月14日東京文化会館)

・ジュゼッペ・シノーポリ:指揮/フィルハーモニア管弦楽団日本公演/桐朋学園大学合唱団、桐朋学園附属子供のための音楽教室、二期会合唱団『マーラー・交響曲第8番 - 千人の交響曲』(1988年9月30日NHKホール)

・アンドレ・プレビン:指揮/NHK交響楽団/東京芸術大学声楽科、東京少年少女合唱隊『ブリテン・春の交響曲』(1999年5月13日、14日NHKホール)

・ヴォルフガング・サヴァリッシュ:指揮/NHK交響楽団/東京芸術大学声楽科『メンデルスゾーン・エリア』(2001年10月12日、14日サントリーホール)

・ゲルト・アルブレヒト:指揮/読売日本交響楽団/国立音楽大学『ヤナーチェク・グラゴールミサ』(2004年10月23日サントリーホール、24日東京芸術劇場)

・準・メルクル:指揮/NHK交響楽団/国立音楽大学『ベートーヴェン・ミサ ソレムニス』(2005年4月15日、16日NHKホール)> ・ヘルベルト・ブロムシュテット:指揮/NHK交響楽団/国立音楽大学『モーツアルト・ハ短調ミサ』(2006年2月3日、4日NHKホール)

・マンフレート・ホーネック:指揮/読売日本交響楽団/国立音楽大学『モーツアルト・レクイエム』(2006年9月23日東京芸術劇場、24日横浜みなとみらいホール)

・マンフレート・ホーネック:指揮/読売日本交響楽団/国立音楽大学『マーラー・交響曲第2番「復活」』(2008年2月10日サントリーホール、11日東京芸術劇場)

・下野竜也:指揮/読売日本交響楽団/新国立劇場合唱団『ヒンデミット・前庭に最後のライラックが咲いたとき』(2008年10月20日サントリーホール)

・下野竜也:指揮/読売日本交響楽団/新国立劇場合唱団『メンデルスゾーン・交響曲第2番「讃歌」』(2009年10月17日サントリーホール、19日東京芸術劇場)

・クリストファー・ホグウッド:指揮/NHK交響楽団/東京混声合唱団、二期会合唱団『ベートーヴェン・交響曲第9番』(2011年11月3日サントリーホール)

・準・メルクル:指揮/NHK交響楽団/国立音楽大学『ラヴェル・ダフニスとクロエ』(2013年2月15日、16日NHKホール)

・下野達也:指揮/読売日本交響楽団/国立音楽大学『ドヴォルザーク・レクイエム』(2014年3月12日サントリーホール)

・1997年~2015年、年末NHK交響楽団/国立音楽大学『ベートーヴェン・交響曲第9番』

・沼尻竜典:指揮/京都市交響楽団/びわ湖ホール声楽アンサンブル、『千人の交響曲』合唱団、大津児童合唱団『マーラー・交響曲第8番』(2018年9月29日びわ湖ホール))
                                                             など


オペラの合唱指揮は20作品を超える。
≪NHKイタリア・オペラ≫
1971年
・オリヴィエロ・デ・ファブリティース:指揮 、ブルーノ・ノフリ:演出『ベッリーニ/ノルマ』
・ロブロ・フォン・マタチッチ、オリヴィエロ・デ・ファブリティース:指揮、ジュゼッペ・ディ・トマーシ:演出『プッチーニ/トゥーランドット』
・オリヴィエロ・デ・ファブリティース:指揮 、ブルーノ・ノフリ:演出『ドニゼッティ/ラ・ファヴォリータ』
1973年
・ポール・エチュアン指揮、ジャン・ルイ・バロー:演出『グノー/ファウスト』
・ニーノ・ヴェルキ指揮、ブルーノ・ノフリ:演出『ヴェルディ/椿姫』
・オリヴィエロ・デ・ファブリティース:指揮 、ブルーノ・ノフリ:演出『プッチーニ/トスカ』
1976年
・オリヴィエロ・デ・ファブリティース:指揮 、アントネッロ・マダウ・ディアツ:演出『マスカーニ/カヴァレリア・ルスティカーナ』『レオンカヴァッロ/道化師』
・オリヴィエロ・デ・ファブリティース:指揮 、ブルーノ・ノフリ:演出『ヴェルディ/シモン・ボッカネグラ』
≪二期会オペラ公演≫
・飯守泰次郎:指揮、鈴木敬介:演出『ワーグナー・タンホイザー』(1976年)
・小澤征爾:指揮、鈴木敬介:演出『ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ版)・ボリス=ゴドゥノフ』(1976年)
≪日生オペラ≫
2004年『後宮からの逃走』
2006年『利口な女狐の物語』
2007年『カプレーティ家とモンテッキ家』
2008年『魔笛』
2009年『ヘンゼルとグレーテル』
2010年『オルフェオとエウリディーチェ』
2012年『フィガロの結婚』
2013年『フィデリオ』
2015年『ドン・ジョヴァンニ』
2016年『後宮からの逃走』
2017年『ラ・ボエーム』
2018年『魔笛』など。

また室内オペラ作品をこれまでに33作品、47公演指揮している。
『12世紀の典礼劇・ダニエル物語』〔栗山昌良:演出〕(1969年12月17日東京室内歌劇場)
『モンテヴェルディ・オルフェオ』〔三谷礼二:演出〕(1971年10月5日~6日東京室内歌劇場)
『モンテヴェルディ・タンクレディとクロリンダの戦い』〔栗山昌良:演出〕(1975年9月30日~10月3日東京室内歌劇場)
『ブリテン・燃える炉』〔内垣啓一:演出〕(1975年12月11日~13日東京オペラプロデュース)
『ブリテン・放蕩息子』〔早野寿郎:演出〕〔門えりおのなまえで訳詞も手掛ける〕(1976年12月8日~11日東京オペラプロデュース)
『石桁真礼生・卒塔婆小町』〔栗山昌良:演出〕(1977年7月2日~4日東京室内歌劇場)
『間宮芳生・昔囃人買太郎兵衛』(1978年3月17日文化庁研修生第一期生終了公演)
『ワイル・三文オペラ』〔栗山昌良:演出〕(1979年10月2~5日東京室内歌劇場)
『ロッシーニ・イタリアのトルコ人』-日本初演-〔粟国安彦:演出〕(1981年9月30日~10月3日東京室内歌劇場)
『モンテヴェルディ・ポッペアの戴冠』〔佐藤信:演出〕〔門えりお:訳詞〕(1983年11月22日~25日東京室内歌劇場)
『ブリテン・カーリューリバー』〔観世栄夫:演出〕(1998年2月12日~14日東京室内歌劇場)など。

そのうち日本のオペラ作品の初演は、11作品。
『田中均・虎月傳』〔栗山昌良:演出〕(1980年2月1日~8日創作オペラ協会)
『原嘉寿子・シャーロックホームズの事件簿 告白』〔栗山昌良:演出〕(1981年3月5日~12日創作オペラ協会)
『吉川和夫・金壺親父恋逢引』〔栗山昌良:演出〕(1981年7月8日~11日東京室内歌劇場)
『青島広志・火の鳥―ヤマト編』〔加藤直:演出〕(1985年3月13日~14日東京室内歌劇場)
『西村朗・清姫―水の鱗』(2012年2月26日新しいうたを創る会)
『西村朗・合唱オペラ ふり返れば猫がいて』(2014年10月19日多治見少年少女合唱団)など。


1982年 イスラエル・フェスティバル(イエルサレム劇場とテルアビブ博物館)にて『間宮芳生/昔囃人買太郎兵衛』を指揮。1987年文化庁派遣東混アメリカ公演では、ボストン、ニューヨーク、ワシントシンDC等、七大都市で日本の現代作品を演奏。

World Youth Choir ’97 Japan(日本国内演奏旅行、東京ほか7都市)
WYC’99-00 Winter Belgium(Belgium、Nertherlands、France)
WYC20th Anniversary Sweden 2009(Örebro、Stockholm)
Asia Youth Choir'98 Niigata
Asia Youth Choir'04 Niigataを指揮。

世界合唱シンポジウム’96 Sydney、’99 Rotterdam、’05 Kyotoにて講演。

創る会新しいうたを創る会を主宰。

東京藝術大学講師(1971-1995年)
桐朋学園大学非常勤講師(1962-1986年)同大学客員教授(1987-1997年)
国立音楽大学招聘教授(2008-)

1986年毎日芸術賞
2006年朝日現代音楽賞
2010年エクソンモービル音楽賞受賞。
2000年勲四等瑞宝章受章。
2016年文化功労者。

2014年、『絶対!うまくなる 合唱 100のコツ』(ヤマハ刊)を執筆。

2024年9月12日 死去
8月31日「東京混声合唱団特別演奏会~東混オールスターズ~」での〈三善晃 生きる〉〈篠原眞編曲 赤とんぼ〉が最後の演奏となりました。



       
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